求道者の平穏への道標

うつ病歴約10年、退職3回した私が、「平穏な人生を歩みたい!」と手探りで進んでいく記録。自己啓発、ビジネス書の感想メインです。

~病気に至る前に、未病で食い止める~『漢方嫁日記(ふかやかよこ)』


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□はじめに

 

皆さま、お疲れ様です。求道者です。

 

今日は、嫁から猛プッシュがあった本をご紹介いたします(笑)

 

 

 

 

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漢方嫁日記

(著者:ふかやかよこ

 監修:深谷朋昭(深谷薬局 明寿漢方堂))


 

 

「そうか……私 便秘も漢方も甘く見てたのね

 今まで便秘にイイと聞けば 

 すぐ飛びついて 失敗して

 「常に便秘でも困らないもん」って開き直ってたけど

 こんなにピッタリ合うものが漢方の世界にあったなんて

 紹介されなきゃ見つけられなかった」

 

「早く旦那くんに相談すればよかったよ

 薬と言えば病院かドラッグストアしか知らなかったし

 個人的な薬の相談なんてどこですれば……

 

 

 

 だからこういう薬局にお客さんが来るんだ!」

 (p24,p25)

 

 

 

漢方薬局に嫁いだ著者が、自らの体験で漢方の世界にどっぷりとハマっていくストーリーです(笑)

 

□そもそも何故漢方なのか

 

普段私たちが病気になった際、訪ねる先はいわゆる普通の「病院」(西洋医学に基づいている)だと思います。

そこで熱を測り、のどとか見てもらって、「はい、風邪ですね~」と薬を貰って帰るわけです。

 

ですが、中には調子が悪いけど、病気ではない症状があります。

例えば、「食欲がない」「何となく調子が悪い」「最近疲れやすい」「朝の目覚めが悪い」などです。

(参考サイト:未病診断 https://www.yomeishu.co.jp/mibyou/special/about/

www.yomeishu.co.jp

 

これらの症状で病院に行っても、「血液とかに異常はありませんね~。ストレスではないですか?」で終わります。

(↑ 私が実際に、食欲が全くなく、不眠症になったときに言われたセリフ)

 

こういう病気未満の不調を「未病(みびょう)」、また西洋医学で特に異常が見当たらない場合不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれます。

 

西洋医学の病院では、「ストレスじゃないですかね?」の一言で終わりますが、

患者の立場としては「え~……そんなサラッと言われても……」ってなりますよね。

こういう症状の時、どこに相談したらよいのか。

 

そこで、漢方薬局(東洋医学)の出番です!

 

西洋医学が、ウイルス・細菌関連、手術や血糖値等の数値化などを得意とするのに対し、

東洋医学は、数値化できないもの、主訴以外も改善するのを得意としています。

 

さらに言えば、

「病気」は西洋医学が強く、

「未病」は東洋医学の得意分野になるのです。

 

「でも、未病は病気じゃないんでしょ?」とか「我慢しようと思ったら我慢できるじゃない」とかいうご意見もあるかと思います。

 

特に日本だと、苦労・我慢が美徳、みたいな価値観もありますからね。

風邪引いてても出社、登校するのがエラい!みたいな。

(ホワイ ジャパニーズ ビジネス パーソン!?)

 

でも、それが大きな間違いなんです。

 

例えば、健康になろうと思ったら、「適度に運動」して、「バランスの良い食事」をして、「十分な睡眠」をとり、そういう日々の積み重ねで健康な身体へと近づいていくでしょう。

 

その逆で、「食欲がない」「夜眠れない」「体が思うように動かない」のを、

「気のせいだから!頑張って働くのが正しい生き方だから!」みたいな価値観で働き続けていたらどうなるでしょうか。

 

……言うまでもありませんね。「病気」になります。

(ていうか、私です。最終的に立ち上がることすらできなくなりました)

 

「未病」は、体の異常を知らせるサインなんです。

それと同時に、まだ健康な領域に引き返しやすいタイミングでもあります。

 

でも病気になったら、病院(西洋医学)で直せばいいって?

 

「都合よく誤解しがちだけど

 病院は病気の治療ができる

 でも100%元の通りに戻してくれるわけじゃない

 

 病気のせいで減った体力や変わった体質は

 そう簡単に戻らないよ」

  (p109)

 

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皆さんも、肝に銘じましょう!(血涙)

 

物理的な話だと、腰とかわかり易いですよね。一度ギックリ腰をやると、再発する可能性が上がります。完全に元に戻ることは不可能なのです。

 

本当に壊れてしまう前に、未病で手を打ちましょう。

 

その専門が、東洋医学漢方薬局です。

 

 

□具体的にどのような診断をするのか

 

まず前提条件の確認からしましょう。

人間という存在は、何なのか?

(急に哲学っぽい)

 

西洋医学では「肉体は神様からたまわった物質」と考えるから

病気は不具合を起こしている部位部品としてパーツごとに見る

(p115)

東洋医学では「人は自然の一部であり、肉体も自然と同じ現象が起こっている」と考える

病気は体内の陰陽五行(=自然)のバランスが崩れたり

季節の変化で起こると見るんだ

(p115)

 

そしてこの体内の自然のバランスが、具体的にどのように崩れているのかを見るのが、

「舌診(ぜつしん)」と呼ばれる舌を観察する手法です。

 

舌はすごいよ

中医学中国医学のこと)では「舌は内臓の鏡」と言われるぐらい

体の中のことが分かる

(p39)

 

 

 

この舌診を通じて、体内のバランスがどういう風に崩れているかを確認。

そして、自分の体質に合ったものを相談しながら処方してくれるのです。

 

ちなみに相談しながら、というのもすごく重要なポイントだったりします。

例えば有名な葛根湯の例。

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体に合う、合わないは大事ですよねー。

我が家でもプロテインを飲んでるのですが、私はプロテインを飲んで元気が出ても、嫁は飲むとニキビが出来ます。

 

同じものを摂取していても、効果は人によって異なります。

ちゃんと資格を持った専門家と相談しながら薬を選べるのは、安心ですよね。

 

 

□おわりに

 

「体は資本」という言葉があります。

労働者にとっては文字通りですね。体から生じる労働力をお金に換えているのですから。

資本家にとっても体が健康でなくては、人生はつまらないものになるでしょう。

 

ただでさえ、その資本は1分1秒ごとに、老化現象というものによって目減りしていきます。

 

病気になろうものなら、言うに及ばず。

その資産の減少をどのように止めればよいか……

 

それこそ、未病の時に止めなければならないのです。

 

未病の時に被害を止めておけば、健康な状態にも戻りやすくなりますし、その後の健康維持も楽になると思われます。

 

体調不良は未病の状態で止め、運動・栄養・睡眠を中心とした養生で、自分の資産を守ることが出来るのです。

 

自分の体を守れるのは、自分だけです。

 

原因不明の体調不良の方は、是非ともお近くの漢方薬局を検索し、相談してみてくださいね。

 

 

また、この本には他にも色々と漢方の基礎知識が、可愛い絵柄で紹介されています。

 

興味のある方は、是非、ご入手ください。

 

では、また次回。

 


 

 

□備考

更に、続巻も出てます!