求道者の平穏への道標

うつ病歴約10年、退職3回した私が、「平穏な人生を歩みたい!」と手探りで進んでいく記録。自己啓発、ビジネス書の感想メインです。

❜❜自分の言葉、哲学、信念を持って、格差社会と闘わなければならない。❜❜ 『一流の男、二流の男(著者:里中李生)』


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皆さま、初めまして。求道者と申します。

これから日々の読書感想をあげてゆきたいと思いますので、よろしくお願いします<m(__)m>

 

本日のテーマは、「あなたの仕事生活に、哲学はあるか?」です。

 

□はじめに

バブル崩壊後の現代社会は、経済的にも精神的にも迷走した時代へと突入しました。

 

ニーチェの「神は死んだ」ではないですが、前時代的な「良い大学に入って、大企業に就職すれば一生安泰」みたいな時代はとっくに終わってます。

 

私自身も己を見失い、彷徨う日々です。そんな時こそ、自分の原点に返る必要があるのです。

 

 

 

一流の男、二流の男

(里中李生著、三笠書房

 



 

 

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『成功したければ、今の時代は、精神的にも経済的にも独立しなければならない(p4)』

 

と強い口調でおっしゃるのは、里中李生(さとなか りしょう)先生。

 

『自分の言葉、哲学、信念を持って、格差社会と闘わなければならない(p5)』

 

この文庫本が出版されたのは、2006年。今から13年前のことですね。私も20歳になろうか否かの学生で、初めて自己啓発書なるジャンルのものを読んで衝撃を受けたのが、この本でした。

(今の30代って、小学生の時にオウム地下鉄サリン事件がありましたよね。そのせいで思想系や自己啓発系の本は危険、みたいな風潮が実家で流行しておりました)

 

『どんな時代でも、強い者は残っていく。才能ある者は稼いでいる。努力している者は生き残っていく(p17)』

 

現代社会において、ジェンダーによる差別はいけないし、男女だってもちろん平等でなければならない。この前提条件にケチをつける人はいないと思います。

(うん、まぁ、いないんじゃないかな!)

 

 しかし、と里中先生は、一石を投じます。

『これからの時代は、「男らしさ」で生きていくのである。「男が弱くなった」などという風潮は古すぎる。(p4)』

 

哲学があり、父性を持った男性がガンガン稼いで、皆を引っ張っていく……そんな男らしさは格好良いだろう?と。

(確かに、同性から見ても格好良いと思う)

 

 

今回の本はそんなお話です。

 

 

著者である里中李生先生は、本文にもある通り、10~20代の時分を病と共に過ごし、33歳で才能が開花した、という経歴の持ち主。

 

また公式サイトによると、2000年代に入ってもストレスで倒れたり、入院したりと波乱の日常を送られているようです。

(心身が弱く、精神病みがちな私としては他人事とは思えない)

 

 

さて、本文の紹介に移りましょう。

 

□この本の個人的ポイント

 

「一流の男」になるのには、粗食をしたり、「○○歳で△△をする」という計画を立てよ、などの具体例が本文中に示されていますが、私が特に気になったのは下記の4点です。

(具体行動2つ(①と④)と精神面の2つ(②と③))。

 

①『「遊び」を知らない男は二流で終わる(p27)』

②『自分が決めた仕事にプライドを持て!(p96)』

③『あなたには、この「プロ意識」があるか(p48)』

④『ストレスの怖さを知っているか(p189)』

  

□とにもかくにも、インプットすべし

 ①『「遊び」を知らない男は二流で終わる(p27)』のご紹介から。

 

『学生時代の、あまり役に立たない日本の教育で、個性と夢を押しつぶされてきた我々は、学校を卒業したら、自分の好きなものを見つけ、それを吸収しないといけない。

 映画、舞台、スポーツなどを熱心に見て、読書をして、創作をする。

 会社で、新しいモノを作ろうという人間が、映画の一本も見ないでどうするか。

 誰かと語り合わなければいけないのに、本も読まないでどうするか。(p28)』

 

もう異論もございませんね(汗)

 

ちなみに余談ではありますが、ジャニーズV6の岡田君も10代の頃「映画3本、本1冊」みたいなノルマを課した生活を送っていたそうで。

 

岡田准一「1日に本1冊、映画3本が自分を変えた」(プレジデント・オンライン)

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やっぱ伸びる人間はインプットがハンパねえ……。

私も1日に1冊くらいは本読まないとなぁ、と反省する次第であります。

 

 

□大切ではない仕事なんて、ない

 

『自分が決めた仕事にプライドを持て!(p96)』

 続いて②の紹介です。

 

『自分が決めた、自分が好きな仕事にはプライドを持て。

 「黒子」という存在があるように、華がある人には陰で支えている人間が必ずいる。

 だから、才能を開花させ、金持ちになったからと言って、「才能の無い奴は駄目だ」「貧乏は死ね」とか口にする男は、傲慢でどうしようもない人間なのだ。』

 

そうだぞ、ホリ〇モン。

まあ、先日の手取り14万騒動の解説動画を見ると、上記の①の情報の摂取が足りない、という話をされてますが。)

www.youtube.com

 

また似たような表現で、

『どんな仕事をしていようと、あなたの仕事がまったく世の中と関わっていないことはあり得ないのである。(p79)』

ともあります。

 

 世の中の仕事が、仕事として成り立っている内は、必ず誰かの役に立っています。

(役に立っていなければ、食っていけずに淘汰されてしまいますしね)

 

仕事をしていれば苦しい時もありますが、その反面、貴方の仕事で救われる人が少なからずいるはずなのです。

勿論、この「仕事」には主婦・主夫業も含まれますよ。家事に従事する人のおかげでパートナーも子供も生活が成り立つわけです。

(我が妻よ、本当に毎日ありがとう!)

 

己が選んだ仕事だからこそ、他者に何と言われようと、丁寧にこなしていきたいものですね。

 

 

プロ野球選手と、サラリーマン。そこに違いなんてあるの?

 

『給料をもらっている以上、どんな仕事をしていようとも、その仕事のプロ。正確に仕事をしないと他人に迷惑がかかる。(p48)』

 ③です。

これは私にも体験があります。前の職場にも、前々回の職場にもやる気のない人間というのは一定数居りました。

 

『サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ』

www.youtube.com

 

を地でゆくような、毎日「二日酔いで頭痛え~、やる気出ねえ~」とか言ってサボってたり、なんか知らんけどいつもボケーっとして働かないおじさんとか。

(平成、令和の時代にもまだこういうのが生き残ってる。彼らには、里中先生の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい!)

 

このような人間が居て困るのは、経営者や同僚だけでなく、回りまわってお客さんにまで迷惑を掛けかねないからです。

 

お客さんが店や事務所に来るときは、物が欲しかったり、サービスが欲しかったりする時。

働かない人たちは、それに十分対応できない場合が出てくるのです。

それでは折角来てくれたお客さんに申し訳ないし、ライバル会社にシェアを取られてしまいます。

 

また、プロ野球選手と同じように、私たちだって「プロ営業マン」とか「プロ経理マン」とかな訳ですよ。野球選手が毎日のように試合するみたいに、私たちも日々の業務が試合みたいなもの。(しかもシーズンオフはない)

その中でコンディションが悪かったりすれば、当然、成果も落ちる。

それで最終的に困るのは自分だったりします。

 

何故かというと、このご時世、いつまでも会社が存在するとは限らないからです。いつ倒産して放り出されるか、誰にも分らないのです。

(朝、出勤したら、会社は倒産して社長は夜逃げしてた、みたいな話を知人から聞いたことがある)

 

今、しがみついている会社から放り出されたとき、気楽にやってきた人は生きていけるでしょうか?

プロとして実績を重ねているからこそ、次があるし、ひょっとしたら独立できるかもしれないんです。

ましてや、今の30代なんて年金が貰えない(貰えても生活出来る金額じゃない)算段が大きいので、逃げ切ることも出来ません。

 

プロとして戦っていくしか方法はないのですよー。

(世知辛いね!)

もうこんな話をしているだけで胃が痛くなるし、気も滅入ってしまいますよね~。

 

 

□辛い時は、ストレスを吐き出してもよい

 

『ストレスの怖さを知っているか(p189)』

 

そして④のご紹介です。

 

『何事も、自分一人の中にしまっておくのはよくない。

 昔、新幹線に乗ったとたんに、原因不明の胃痛に襲われたことがあった。

「名古屋から東京まで約二時間停まらない」と思うと、胃はますます痛くなって、私は額に脂汗を流した。

 胃が突然割れて吐血した知人の話を思い出す。まさに悪循環。激痛で私は気を失いそうになった。「たぶん吐血するんだろうな」と観念し、私はトイレに行った。

 これがよかったのだ。我慢していたら、本当に吐血していたかもしれないが、トイレの中で、「胃が痛い。いったい、なんなんだ」と何度も叫んだ。そうしているうちに、胃痛が収まってきたのだ。

 仕事のプレッシャーも、観念して誰かに喋らないといけない。

「俺にはこのノルマは重すぎる」と言ってしまえ。(p189)』

 

 

 

プレッシャーをずっとため込み続けるのは、体に良くないですよね。病原菌とかといっしょで体外に排出しないと、心身に害を及ぼします。

(メンタル不調に縁のなさそうな人は、いつも愚痴や不平不満を言っているような……(遠い目))

 

私自身、結構弱音を吐いたりするのが苦手で、限界までストレスを溜め込んだ挙句、体を壊すタイプです。2回倒れました(笑)

(その都度、妻の世話になってるので笑い事ではないけど)

 

なんで愚痴らないか、というと、私自身、誰かの愚痴を聞くのが嫌なタイプなので、なるべく他人に辛さを吐き出したくないのです。

(己の欲せざるところは人に施すことなかれ、です)

 

それでも心に澱み(よどみ)は溜まっていく一方……。

あれですね、そんなときは裏アカ作ってグチッターとかすべきですね(笑)

あとはノートとかに、不安や怒りを書きなぐるのもアリだと思います。

 

とにもかくにも、つらいと思ったら、吐き出さねばならないのです。

『格好悪くてもいい。体のほうが大事だ。ストレスによる心身症も病気だ。我慢していると、寿命に関わる大変な病気なのだ(p190)』

と、里中先生もおっしゃっています。

 

心身が弱ったときは、労るのも大事です。

 

 

□おわりに

 

私は事あるごとに、この本を読み返して、自身の励みにしてきました。

どちらかというと、甘さの無い、塩気とパンチの効いた風味の自己啓発書になりますが、「強い男」を目指している方には、一読の価値あり、と思います。

 

こんな時代だからこそ、ハードに、力強く。そう奮い立たせてくれる一冊です。

 

 

それではまた次回。

 


 

 

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