求道者の平穏への道標

うつ病歴約10年、退職3回した私が、「平穏な人生を歩みたい!」と手探りで進んでいく記録。自己啓発、ビジネス書の感想メインです。

❜❜自己表現がしたいなら…会社なんかやめて…芸術家でもやってりゃいいでしょ!❜❜ 『戦うグラフィック。(著者:西野杏)』


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皆さま、お疲れ様です。求道者です。

本日のテーマは、「『需要』に応えられているか」です。

□はじめに

男性諸君が、彼女や奥さんとデートしているときに困るシーンの1つが、

 

男「今日のランチ、何食べたい?」

女「う~ん、なんでも良い~」

 

で、あろうと思う。

 

ここで駄目な男は的外れな提案をしたり、自分の食べたいものを挙げてみて断られたり。

(まあ、私なんですけどね!)

 

 

似たような話は、営業先でも在り得る。

「もっと若者を取り込んで、売り上げアップする商品ないですかね~」

みたいな、世間話なのか、商品提案の依頼なのかわからん話を、顧客から貰うこともある。

 

それらに対して、センスの良い答えを出来れば、男としてもビジネスパーソンとしても株が上がるに違いない。

 

でも、センスの良い答え、とはなんだろうか?

 

 

そこで、本日オススメする本がこちら。

 

 

戦うグラフィック。

(著者:西野杏)

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「デザイナーに必要な能力ってなんだかわかる?」

「デ…デザインセンス…?」

「違うわ! 論理的な思考よ!」

                        (第一話)

 

舞台はアートディレクションの会社。

コンペ勝率100%の先輩社員・宇津見は、新人でやる気あふれる新人・桜川に、そう言い放つ。

 

 

「理論って…そんなんじゃ、デザイナーの個性が死んじゃうんじゃ…」

「でも顧客(クライアント)は私のデザインを選んだでしょ…

 あなたは結局…自分の美的感覚を押し付けてるだけなのよ。

 

 自己表現がしたいなら…会社なんかやめて…

 

 芸術家でもやってりゃいいでしょ!

                        (第一話)

 

 


 

う~ん、私が言われたらショックで寝込むレベル(笑)

 

 

 

□要望と提供

 

このアートディレクションの仕事もそうだし、他のあらゆる商売自体が

①顧客の要望に対し

②具体的に対応可能な解決策(商品)を提供する

という性質を持つ。

 

一番簡単な例えは、

お客さん「サンマ2匹ください」

店員「まいどあり~!(代金と引き換えにサンマを渡す)」

である。

 

①顧客の要望は、「サンマが2匹欲しい」であり、

②店側は、実際にサンマ2匹を提供した、

という形である。

これなら、なにも難しいことはない。

 

もう少し例えのレベルを上げると、

 

お客さん「旬の時期になると、サンマって安くなりますよね~。

     2匹ください」

店員「今、サンマ切らしてるんですよ~。

   代わりに、今旬の魚だと、サバ、サケ、ホッケなんてどうで

   しょ?」

 

みたいに、お客の注文に直接沿えない場合、

「このお客さんの要望は、サンマそのものではなく、『旬の安い魚』ではないか」と当たりをつける能力が必要になってくる。

 

 

ではここから、グーンと問題のレベルを上げてみましょう。

 

顧客「夏麺フェアの看板を作ってめんつゆの売り上げをあげたい!

   だけど、御社は過去にミスしたから採用しない!

   どうしてもっていうなら、代金はタダにしろ!」

 

広告会社「(今回だけタダでやっても、

      次回のフェアの仕事が貰えるかわからないし、

      そもそも今回の代金を回収するのに何回タダ働きになる

      か……)」

                     (第三話より抜粋と改変)

 

貴方なら、こんなシチュエーションどうします?

 

答えは……

 

 

是非とも本編をご確認ください(笑)

 

 

□作品の重み

 

紹介が遅くなりましたが、作者である西野杏先生は、現役のアートディレクター。

この「戦うグラフィック。」は、その先生が描く広告業界の漫画です。

 

流石は現役、というべきか、業界の厳しさ、圧力がヒシヒシと画面から伝わってきます。

あまりの臨場感に、心臓バクバク、胃がキリキリします(笑)

(誉め言葉のつもりですよ、コレ!)

 

それにセリフ1つ1つの重み、マンガ表現の疾走感がすごい。

 

「世界は…

 世界は複雑な法則でできている。

 

 ほとんどの人は物事の表面だけを見て…

 その奥にあるロジックを考えるのをやめてしまう。」

                            (第一話)

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この画面から溢れるスピード感に鳥肌が立ちましたわ…(; ・`д・´)

  

ちなみに画像でラスボスみたいな顔をしてるドアップの人が宇津見さんです。

 

ストーリーも良質で、前半では超人っぷりを披露しまくってる宇津見さんですが、4~5話ではシングルマザーとしてプライベートで苦悩する姿もあり、親しみが持てます。

(あと結構、顔立ちが私の好み)

 

主人公である、新人の桜川も6~8話にかけて成長するシーンもあり、

ビジネス書ではなく、マンガとして楽しめる作品になっています。

 

 

□おわりに

 

Design(デザイン)とは、

「下図を作る、デザインする、設計する、(…を)計画する、立案する、企てる、つもりである、(…を)予定する」

weblio英和辞典)

 

 

という意味を持ちます。

 

作中で宇津見さんが言われているように、自己表現は「アート」であって、デザインではないんです。

(自分勝手に好きな物を作って爆死した、前の会社のデザイナーは肝に銘じろよ!)

 

いかに目的に沿った、「設計」が出来るか。

 

昨今は、「キャリアデザイン」や「ライフデザイン」などといった言葉も出てきます。

 

自分の人生の目的とは何か、具体的にどうしていきたいのか。

そのような設計を、しっかりと練っていきたいものです。

 

それでは、また次回。

 

□備考

 

尚、下記に今回紹介した作品に関連がありそうなものをご紹介致します。

 

センスは知識からはじまる

(水野学)

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あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか

(津田久資)

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マンガでわかる! マッキンゼーロジカルシンキング

(赤羽雄二)

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